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九谷焼を美術館や図録で鑑賞するための解説を行っています

古九谷・再興九谷の特色

 九谷焼の特色は、”九谷焼は絵付を離れず”のとおり、その絵画的な絵付にあります。その絵付は、骨描きされた上に五彩の絵の具を盛り上げて塗るという九谷焼独特の彩法で、古九谷において創り出され、再興九谷、そして明治九谷において改良発展され、独特の絵付として今に受け継がれています。

1.九谷焼独特の絵付と絵の具
五彩  「九谷は絵付を離れて存在しない」といわれ、九谷焼の絵付は独島で、器面に描かれた図案は画家が描いた一幅の絵のようです。この絵画的な絵付を可能にしたのが、いわゆる九谷五彩の絵の具と呉須でした。
 この特色を1.九谷焼独特の絵付・絵の具・骨描きで解説します。


2.九谷焼の伝統となる様式
三様式  九谷焼には青手・色絵五彩手・赤絵金襴手という三つの伝統的な様式があります。青手は古九谷において創り出された九谷焼特有の様式で、色絵五彩手と合わせて、九谷五彩で絵付される様式で、加賀に伝世されてきたものです。そして、再興九谷の諸窯において、赤絵細描が生み出され、赤絵金襴手の様式に発展していきました。こうして「青九谷」と「赤九谷」という九谷焼の双璧となす様式が完成し、変化しながら、今に受け継がれています。
 この伝統的な様式について2.九谷焼の伝統となる様式で解説します。


3.絵画的な図案と文様
図案文様  古九谷・再興九谷の絵付をみると、縁文様と見込文様の組み合わされた形式、ときには地文様にも文様を描くという形式をとるものが多くあります。その見込文様は文様というよりも絵画的で、そこに描かれた模様は山水、風景、花鳥、牡丹、鳳風、幾何学文、人物文など、絵画と思えるようなものばかりです。しかも、多種多様で一点一点が異なります。
 用いられた文様について3.絵画的な図案と文様において解説します。